人の体は約60%の水でできています。
その水分が10%失われると
死に至ることもあります。
乳児の肌が
みずみずしく透き通っているように見えるのも
約80%が水分だからです。
成人では60%
高齢者になると55%
が水分でできています。
年齢を重ねていくと肌のハリが低下し
シワが目立つようになります。
乳児期の80%と比べると
25%も体内の水分量が減っているので仕方ありません。
水分は血液などの体液成分として
栄養素の運搬や老廃物の排泄
体温調整や体内環境の維持を担っています。
夏になると熱中症により
体内の水分が急激に減少し
脱水になることがあります。
ですが、脱水は夏限定の病気ではないのです。
日常から水分を摂る習慣がなければ
冬場でも脱水になります。
私が働いている外来でも脱水症は季節を問わず来院します。
特に、高齢者に多いのです。
高齢になるほど感覚機能は衰えていきます。
すると、のどの渇きを感じにくくなったり
食欲の低下によって水分摂取量が減少したり
トイレに行くのが大変だからと水分を取らなかったり
と成人の人より脱水になるリスクが高まります。
水分摂取量の目安
体重や活動量によって異なりますが
体重1kgあたり40mlです。
ですので、50kgの人では2000mlとなりますが
これはあくまで理想値です。
水分として意識して飲む量は
1000〜1500mlで十分です。
というのも
食事にも水分が含まれていますので
そこまでがんばって飲まなくても大丈夫です。
脱水による症状
水分が失われると身体には次のような症状が出現します。
2%失われると…
・のどの渇き
・運動機能の低下
3%失われると…
・強いのどの渇き
・ぼんやりする
・食欲低下
4〜5%失われると…
・疲労感
・頭痛
・めまい
10%失われると…
・死
このような症状が出る前に
水分摂取を心がけてください。
ですが、意味のある水分と
そうではない水分があるので
ご注意ください。
私は
健康に意味のある
飲んでいます。
しかも
夏場の暑い時期でも
冬場の寒い時期でも
変わりなく
汲みたての常温一択です。
常温で飲む根拠もありますが
それは後々お伝えします。
水から(自ら)健康を目指しましょう。